「社会的証明」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは、社会心理学の1つ。

もしも、あなたが集団の中で何か発言をしたとき、周囲の同意が得られないと不安になりますよね。

何度がそれが連続して続いてしまうと、発言をするのが怖くなってしまうこともあるでしょう。

そこに関係する社会的証明の心理とは。

 

 

 

こんにちは、ぱずーです。

いきなりですが、人間は基本的に怠惰な生き物です。

辛いことも嫌いですし、面倒なことは避けたいという人が圧倒的多数を占めます。

そのため、自分で判断することを嫌う傾向があります。

判断を下すということは、もしも結果が伴わなかった場合に周囲から批判を浴びせられます。

そのリスクを背負いたくないのが人間という生き物です。

 

 

漫画から発信し、アニメ化、映画化もされ、爆発的な人気を博している「進撃の巨人」・・・皆さんご存じかと思います。

読まれている人、視聴した人も多いかもしれませんね。

 

この作品は、謎が多く人類に敵対的な行動を示す「巨人」がいる世界を描いています。

人類とは敵対関係であるため、人は巨人の難を逃れるため、巨大な壁の中で生活をしています。

しかし、いつまでもその限定された空間で生活をしたくないと考えます。

そこで、軍隊の中には壁の外へ調査に行き、巨人の生態などを調べる部隊が設置されているのです。

この部隊は、壁の外へ調査しに行きます。つまり、巨人と交戦するのが前提であり、毎回の調査が命がけです。

 

そんな命がけの部隊を率いる「団長」が登場します。

この人の判断が本当にしびれます。自分が判断したことによりたくさんの兵士の命が失われるのですが、人類の未来のために信念を貫き行動しています。

自分が決めた事によって死んでしまった兵士の親に泣かれ、何年も連れ添った信頼できる兵士が命を失う・・・そんなことが日常茶飯事的に起きているのです。

当然、彼の行動に理解を示さない人も多く、一部では「変人」としても扱われてしまうのですが、片腕を巨人に喰われながらも、部隊に「進め!突撃!」と叫んでいるシーンには鳥肌が立ちました。

やはり、そこまでの信念を背負い、いつでも自分の命が失われてもいいと覚悟を決めているのだなあ・・・と心底しびれました。

 

 

だいぶ話がそれてしまったのですが、ここまでのリスクを背負うような「判断」が出来る人というのは本当に稀です。

っていうかそんな「判断」がごろごろしている世の中なんて生きるのが辛すぎます。笑

しかし我々は、何か1つのモノを購入するという小さな小さな「判断」でさえも、周囲の人の行動を基準にして決定しているのです。

こんなことを言うと、自分の器の小ささに嫌気が差してしまうかもしれませんが、大丈夫、9割以上の人がそうなのです。

 

 

さて、僕は今あなたに「こんなことを言うと、自分の器の小ささに嫌気が差してしまうかもしれませんが、大丈夫、9割以上の人がそうなのです。」と言いました。

この言葉を聞いて安心しましたか?

 

この原理が「社会的証明」を利用した心理テクニックです。

僕はまず、圧倒的にずば抜けた人物を紹介しました。

当然、そのような人格を持った人が少ないことは皆さんご存じです。「そんなリスク背負える奴いないよ」とあなたは感じたと思います。

しかしあえて、「9割以上」という具体的な数字を出し、あなたが抱いたであろう思いを言葉にして肯定することで安心感を抱く人は多いのです。

「社会的証明」・・・なんとなく、分かって頂けたでしょうか。

 

 

 

では、続いてセールスレターでの活用法について紹介していきます。

先ほど、何かモノを購入する時に自分で判断せずに、周囲の人の行動を基準にして判断を決定すると記述しましたが、これは真理です。

例えば、こんな文章見たことありませんか?

 

「楽天市場6部門で1位を獲得!」

「大変申し訳ありませんが、電話が混み合いつながりにくい場合がございますので、ご了承下さい。」

「お客様満足度がなんと92.7%」

「10万人以上が既に始めています。」

「健康食品部門で10週連続売上1位を獲得!」

 

絶対に見たことあるかと思います。

これらの文章は、「あなた以外にもたくさんの人がこの商品を購入していますよ」、「たくさんの人が満足しているのだから、この商品が気になっているあなたの感性は間違っていませんよ。」ということを暗示しています。

実際に、こうした文章を付け加えることにより読者の反応が変わるという結果も多数出ています。

 

また、最近ではインターネットで購入出来る商品がとても増えました。

そのため、「レビュー」というシステムを多く見かけますよね。

こうしたレビューを参考にして実際に商品を購入された人も非常に多いのではないでしょうか。そう、やはり他人の意見というのは、あなたの行動を決定づける大事な一因と言えるのです。

口コミやレビューの中には、当然その商品に対して悪い感想を書き出しているものもあります。

実は、これも心理的に上手く働きます。

人は2面性を見せられることで信頼感を得ます。

この世界にはたくさんの人が生きています。

全ての人が満足するような商品がないことは周知の事実です。

そのため、「良い感想を書いたレビュー」しかない方が逆に不安になってしまうのです。

 

もちろん、その商品が本当に悪いモノである場合、悪い口コミだけがあふれかえり、購入したいと思う人がいなくなってしまうので、確かな良い商品であることが前提です。

 

アフィリエイトをしていると良く分かりますが、人気な商品は本当によく売れます。

売れている商品ということは、たくさんのアフィリエイターが紹介しているため、競合がたくさんいます。

そのため、検索結果で上位表示されることも難しいので、自分のサイトにたどり着く人が少ない可能性があります。

それでもなお、売れた商品の中で多数を占めます。

これは、やはり社会的証明の力なのでしょう。

色んなサイトで紹介されており、たくさんの口コミがあり、多くの人が満足している。

その結果、より多くの見込み客から信頼を集め、より多くの人が購入に至るのです。「人気」はさらなる「人気」を呼ぶと言うことですね。

 

 

 

社会的証明と集団帰属欲

この「社会的証明」と併せて紹介したいのが「集団帰属欲」です。

集団帰属欲は聞いたことがある人も多いかもしれません。社会的証明ともよく似ていているというか、すぐお隣に住んでます・・・的な関係というか。笑

人は何かの集団に属したい生き物です。皆さんもそのような欲に駆られた事はありませんか?

高校の頃、クラス替えの時期になると、あらたな顔ばかりの教室の中で早く友達を作ってどこかの集団に属さねば!と焦燥感を抱いたことはないでしょうか。

会社を辞めた経験があり人は、自分がどこぞの〇〇と名乗れなくなってしまったことに、ものすごい恐怖感を抱く物です。これもまた、どこかの集団に属していることから生まれる感情です。

自分の居場所を確保することによって、人は安心感を抱きます。

 

さらに、人は欲深い生き物であるため「属したい集団」と「属したくない集団」があります。

属したい集団は、あなたが憧れている集団です。例えば、アフィリエイトならば「稼げる集団」、美容関係ならば「異性から注目を浴び、モテる集団」などです。

属したくない集団は、その反対であなたが切り離したいと思う集団です。例えばアフィリエイトならば「稼げなくてノウハウコレクターになっている集団」、美容関係ならば「脂ギトギト肌で自分に自信を持って生活できない集団」などです。

 

こうした「属したい集団」と「属したくない集団」を効果的に示すことで、商品購入に至りやすくすることが可能です。

そのため、見込み客やその商品周辺のリサーチを行い、ターゲットはどのような悩みを抱え、どのような集団に属したいと思っているのかを考える作業は非常に重要です。

物販アフィリエイトの商品リサーチ法|セールスレターで必須リサーチすべき10項目

その結果、セ-ルスレターの方向性が見えてきます。押し出すべきベネフィットが決まり、ヘッドコピーが決まっていき、良い流れの文章を作成することが出来るのです。

 

 

まとめ

人は自分の意思のみで商品を購入することは少ないです。そこで参考にするのが、どれだけ多くの人が使っているのか、他の人がどのような感想を抱いているのか、ということです。

自分が気になった商品が、多くの人に気に入られていた場合、安心して商品購入に至ります。

これが「社会的証明」の力。
そして、その「購入した多くの人」がどんなメリットを得ることが出来たのかを示し、見込み客にその集団に属したいと思わせ、商品を買わないことによって見込み客が望んでいない集団に属してしまうことを連想させるのです。

これが「集団帰属欲」の力。

この2つを効果的に活用することで、見込み客に「安心感」を与え、「欲望」をかき立て、より商品を買ってもらうハードルを下げていきましょう。