「うまい、やすい、はやい」

日本人なら誰もが知っているであろうこのキャッチフレーズ。

 

これがもし、

「うまい、やすい、はやい、でかい」

だとしたら、あなたはどう感じますか?

 

 

こんにちは、ぱずーです。

冒頭で紹介したキャッチフレーズは大手牛丼チェーンの吉野家が掲げるキャッチフレーズです。

耳にしたことがない人はいたでしょうか。

もしもこのキャッチフレーズを聞いたことがなくても、吉野家の牛丼なら食べたことがあるかもしれませんね。

今や日本の何処に行ってもオレンジの看板が目に入り、例え初めて訪れる場所であってもどこか安心感を与えてくれる存在ですよね。

僕もたまにお世話になっています。

まあ、僕は「すき家」派なのですが・・・笑

 

 

さて、吉野家のキャッチフレーズの話です。

本来のキャッチフレーズはこちらです。

「うまい、やすい、はやい」

 

僕が色を足したキャッチフレーズはこちら。

「うまい、やすい、はやい、でかい」

 

 

さて、どっちがしっくりきますか?

何が言いたいのかというと、3つの要素が並んだ場合と4つの要素が並んだ場合では、どちらが良いのかという議論です。

コレを比較した場合圧倒的に3つの要素を並べた方がしっくりくるという人の方が多いです。

「うまい」「やすい」「はやい」は吉野家の特徴を言い表したとても素晴らしいキャッチフレーズですよね。

それに比べて僕が付け足した「でかい」は吉野家の要素としては微妙ですね・・・。笑

その影響のせいで4つの要素を並べた方はしっくりこないのか。

 

 

そうではありません。
 

「3」の不思議な力は時代を問わず、国を問わずに影響力が強い数字です。

その力にあやかって世界的に影響力のあるスピーチを展開したのが、iPhoneをこの世に生み出したスティーブ・ジョブズ氏です。

ジョブズ氏は自信が開発を進めた端末をプレゼンする際に「3」という数字を意識しています。

  • 「iPhone」を発表した時、ジョブズ氏はMac、iPodに続く3つ目の革新的なデバイスだと紹介しました。
  • 「革命的な3つの製品」を紹介すると聴衆に伝え、3つの製品を紹介したのですが、実際はそれらは1つの製品・・・iPhoneでした。
  • 端末が進化した要点を伝える際には「薄い」「軽い」「高速」という3点を押し出しました。

 

もちろんジョブズ氏のプレゼンが伝説的になっている理由はマジックナンバー「3」の力だけではなく、全体の構成力、発想力によるところが大きいのです。

しかし、「3」という数字が聴衆に影響を与えたことは確かです。

では、ジョブズ氏はなぜ「3」にこだわったのでしょうか。

 

 

 

 

なぜか。

 

 

 

 

なぜなのでしょう・・・。

 

 

 

 

僕が聞きたいです。笑

 

 

 

実際、この「3」に関する不思議な力は、人間が元々持っている特性としか言いようがありません。

心理学的には「3」という数字は安心感を与え、説得力がある数字だと言われています。

しかし、明確な根拠はありません。

というか、このマジックナンバー「3」の数字があなたに与えた影響がその根拠と言えます。

 

あなたは普段意識していないだけで、日常の生活は「3」に支配されています。

道路を渡る際には信号が「赤・青・黄」で並んでいます。

皆で力を合わせて物を持ち上げる際には「いち・に・さん!」で持ち上げます。

インスタントラーメンは3分でゆであがります。

 

実はインスタントラーメンは3分以内で食べられるようにする技術が既に存在し、実際に販売もされました。

しかし、販売は中止されました。

待ち時間が短かったのです。

「食べたい」という欲求、ワクワク感を満たしてくれる丁度良い時間が3分なのです。

3という数字は不思議な数字ですね。

 

 

童話「白雪姫」では、実は3回魔女に殺されそうになるシーンがある事を知っていますか。

2回同じことを繰り返した後に3回目で主人公が奮起して覆るという展開が、最も物語の進行上で気持ちがいいからなんです。

この現象は芸人さんがおこなうテクニックにも近いです。

最初のジョークは足慣らし、2つ目のジョークで盛り上げて、3つ目はクライマックスでまとめます。

「3」は物語の進行上、すっきりとするため見ている側にとって分かりやすいんです。

 

 

ジブリ作品もこのマジックナンバー「3」の恩恵にあやかっています。

象徴的なのは意外にも「崖の上のポニョ」。

「崖の上のポニョ」では「3」という数字が関わってくる場面があります。

  • ポニョが劇中で眠ってしまう描写がありますが、それが3回
  • グランマンマーレの3つの質問に対して、宗介は3回の回答をする
  • 宗介のお母さんであるリサの車のナンバープレートが「333」

 

無意識に通り過ぎちゃいそうですが、この「3」というのが制作サイドからの何かしらのメッセージであると推察できます。

意識していないとわからないですが、実は日本昔話なんかでも良く「3」という数字は利用されています。

やまんばから逃げる為のお札は3回使用しています。また、グリム童話でも試練や加護は3回が定番。オオカミが豚の家を吹き飛ばす話も、豚は3兄弟ですね。

このように神秘的なものや魔法などは3に通じていることが多いとされています。

 

 

さて、ここまで散々「3」について話を進めてきました。

明確に根拠を説明できなかったとしても、確実に「3」には不思議な力があります。

アドバイスが2つだけだと相手は宙ぶらりんで待たされているように感じます。

そのアドバイスが4つだと余計な感じがしてしまいます。

「3」は実にちょうど良い数。

 

どこか他人事のように話を聞いているかもしれませんが、あなたの文章にも「3」を有効活用することは出来ます。

ただ前置きしておきますが「3」に縛られる必要はありません。

たくさんの要点を伝えると言うことは、それだけ読者に信頼感を与える要素となります。

そのため、あなたの信念に基づいてコピーを書く事が重要なのですが、「3」を基準に文章の構成を考えてみるのも1つの手だと言うことです。

 

箇条書きで要点をまとめて紹介する際には3つの項目にまとめます。

実は、この記事でも箇条書きは全て3を意識しています。

気がついていましたか?

 

文章全体の構成は重要テーマを3つ考えます。

アフィリエイトをしているにせよ、コピーライティングを活用してセールスをする場合は扱っている「商品」が存在します。

その商品の要素の中で、見込み客に伝えるべきベネフィットを3つに絞り読者に紹介します。

 

このように「3」を意識して文章を構成しようと思えばいくらでも工夫が出来ます。