「警告!これを読む前にコピーライティングを学んではいけません。」なんていう物々しいタイトルでスタートしましたが、この記事であなたに伝えたいことは、コピーライティングというものを学ぶ前に、そもそも文章の基本的な構成を整えましょう・・・ということです。
コピーライティングと聞くと、何か得体のしれない難しそうなスキルだ・・・と怪訝そうな顔で見つめているなた。
よし!コピーライティングを学ぼう!と意気揚々でのめり込もうとしているあなた。
どちらの人もちょっと待った!
コピーライティングとは、確かに読者に興味関心を持ってもらえるようにする1つのテクニックですが、あくまでも文章です。
小手先だけのテクニックにとらわれてしまったり、とにかくアフィリエイトの収益を増やそうと躍起になり、小学生や中学生の「国語」の授業で習ったような文章の基本を忘れてはいませんか?
コピーライティングが文章である以上、そのような基本的な構成とは切っても切り離せないです。だからここで1度、コピーライティングは忘れて基本に立ち返りましょう。
主語と述語
まず第1に思い出してほしいのが、文章というのは「主語」と「述語」で成り立っているという事です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、あなたは主語と述語を説明しろと言われたら説明できますか?
「主語」とは、述語の示す動作・作用・属性などの主体を表す部分。
「述語」とは、主語について、その動作・作用・性質・状態などを叙述するもの。
※goo国語辞典より引用
このように主語と述語はそれぞれ連動しています。主語には述語があるし、述語には必ず主語が存在するという事です。この2つが文章を構成するうえで基本となる部品です。
他の部品は「修飾語」と呼ばれるようなもので、文章を補足する部品です。あくまでも文章の基本構造は主語と述語。
と、ここまでは堅苦しく書いてしまいましたが、これは実際の文章を見てみると一目瞭然です。
僕はスクランブル交差点を渡る。
私は家に帰る。
この例文では主語は「僕は」、「私は」にあたります。述語は「渡る」、「帰る」です。このように短い文章ならば、誰もが簡単に主語と述語を認識することが出来ます。
しかし、これではどうでしょうか。
当社は今年の夏頃をめどに顧客満足度を少しでも上げるような品質管理体制の新しいしくみをつくるための準備ともいえるCSに関するアンケート調査を昨日ついに実施した。
一瞬迷いましたよね?少々わかりずらい文章です。この文章の主語は「当社は」であり、述語は「実施した」です。
では、この文章はどうでしょうか。
本当に美しい音色です。まるで宇宙をほうふつとさせるかのようなサウンドが魅力的な新曲をついにリリース!「天体観測」を機に世間に広く認知され、あれから15年・・・進化を続けていることが分ります。
これは歌手であるBUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)について紹介した文章ですが、「天体観測」という文字が出たところでやっとバンプについて紹介している文章だという事が理解できます。
最初の1文目で「BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の曲は本当に美しい音色です」とするか
それに続く2文目で「BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)が新曲をついにリリース」としなければ読者には誰のことについて語っている文章なのかが伝わりません。
小説のような物語系の読み物の場合、意図的に主語を入れないことによってあえて不明確にし、読者に想像を膨らませたり、より物語に引き込ませることはあります。
しかし、あなたが書こうとしている文章は物語ではなく、アフィリエイトにおける文章です。
そのため、主語を必ず意識して文章を書く癖をつけてください。
主語がなく、何を言いたいのかが分かりにくい文章は読み手にストレスを与えます。よく親との会話でこんなことはありませんか?
母:「人がいすぎなのよ」
自分:(ん?何のことだ?)
母:「誰が誰なのかわからないんだよねえ・・・」
自分:(え・・・ついに認知症か・・・?)
母:「AKB48・・・あれ?SKEだっけ?」
自分:(そっちか!主語入れろ主語!焦ったわ!)
特に、モノを販売するアフィリエイトの場合、その商品に関する情報を事細かに説明しなければいけません。その場合は主語を明確にし、商品の何について語っているのかを理解しやすいように文章を書くことが重要です。
ただ、主語を入れまくることでかえって文章が読みにくくなる場合があります。その場合は主語を省略をした方がのですが、とにかくまずは意識をすることです。自分が書いた文章を何度も読み直し、加筆修正していきながら読み手にストレスを与えないような文章を心がけましょう。
1文が長すぎない文章
先ほど、僕はこのような文章を紹介しました。
当社は今年の夏頃をめどに顧客満足度を少しでも上げるような品質管理体制の新しいしくみをつくるための準備ともいえるCSに関するアンケート調査を昨日ついに実施した。
この文章はとにかく読みずらいですよね。その理由は、無理やり1つの文章でまとめているからです。このようにしたら、この文章はものすごく読みやすくならないでしょうか?
当社は、今年の夏ごろをめどに新しい品質管理体制の仕組みを考案しています。その新たな仕組みとは顧客満足度を少しでも上げることを目的としています。昨日、その準備のため、当社はCS(顧客満足度)に関するアンケートを実施しました。
1つだった文章を3つの文章に分け、それぞれの文章に主語を入れています。最初の文章だと、何を言いたいのかが分かりずらくなってしまいます。1つの文章に情報を詰め込み過ぎなのです。
何を言いたいのかが分かりずらい文章で商品の魅力は読者に十分伝わるのでしょうか。
伝わるわけがありません。
癖が影響している部分もあるかと思うのですが、WEBサイトの文章を見ていると、このような「1文が長すぎて伝わりにくい文章」を意外と見かけます。
これは、勢いだけで文章を書いてしまうと招きやすい失敗です。文章を書き終わると、その達成感や疲労感で読み返す気力がありませんよね。
書いた文章は、1日や2日後に必ず読み返すように心がけましょう。少し日を空けることで冷静に自分の書いた文章を読むことができ、誤字や脱字などのミスやもっと良い言い回しなどに気付けることが多いです。
少し意識をするだけで、あなたの文章は格段に読みやすくなるはずです。
難しい単語を多用しない
またまた、こちらの文を引用します。
当社は今年の夏頃をめどに顧客満足度を少しでも上げるような品質管理体制の新しいしくみをつくるための準備ともいえるCSに関するアンケート調査を昨日ついに実施した。
この文章を先ほど3つの文章に書き直しましたが、その際に「CS(顧客満足度)」と書き直したことにお気づきでしたか?
営業や企画などの部門にお勤めの方は「CS」と聞けばイコール「顧客満足度」であることはすぐに理解できたと思いますが、すぐにピンと来ない人の方が多いです。
そのような専門的な用語に対して、()を使用して理解しやすくしたり、よりかみ砕いた表現を使用することはとても重要です。
例えばこの文章を読んでどう思いますか?
返報性のルールを使って私たちの承諾を得ようとする人に対する最善の防衛法は、他社の最初の申し出を常に拒否してしまうことではない。むしろ、最初の行為や譲歩は誠意を持って受け入れ、後でトリックだと分かった時点で、それをトリックと再定義できるようにしておくことである。
ロバート・B・チヤルディーニ著「影響力の武器」より引用
この文章を1回読んだだけで理解できた人はいますか?なぜ英語で書かれた文章を訳した本はこのような堅い文章になるんでしょうかね。僕は外人が書いた本を読むたびにそう思います。
しかし、これくらいならばまだ良い方です。専門的な言葉や横文字を多用し、この文章よりももっと読者の読む気をなくさせる文章は実にたくさんあります。
それが逆に信頼につながる場合もあるので、ケースバイケースなのですが、読者に商品を売りたい場合は読者が理解しやすい文章であることがベストです。このような堅い単語や専門性の高い単語は使用を控え、どうしても書かなければいけない場面があればその単語に対する説明文をしっかりと明記しましょう。
どうしても話し言葉よりも堅苦しくなりがちなのが書き言葉です。少しでも読者が理解しやすく、分かりやすく、興味を持ちやすい文章を意識しましょう。
つじつまが合う文章
つじつまが合う文章というのは、文章において基本中の基本です。
文章というか、人としても基本中の基本ですね。
商品を紹介する際に、その商品を購入することで購入者が得られるメリットを説明することは非常に重要です。商品を購入する人は、その商品を得たいから購入するのではなく、その商品が自分に与えてくれるメリットが得たくて購入という行動を起こします。
そのため、なぜそのようなメリットを得ることが出来るのかを必ず説明しなければいけません。
得られるメリットだけをバーンと書いただけでは、読者は誰ひとりとしてそれを信じません。
そこでどんどん情報を掘り下げて説明をしていくわけですが、この時につじつまが合わないような無理やり筋道を組み立てたような文章だと、情報の信頼性が著しく下がってしまいます。
Aというメリットは、商品にBという成分が配合されていることから得られることが出来ます。Bという成分はCとDという効果があり、他の似たような成分よりもAの効果をあなたに確実にもたらしてくれます。さらに、Cという効果はあなたのEという悩みさえも解決する可能性があります。Eを引き起こす原因は、Cの効果によって解決できるFが関わっているからです。
このように、どんどん掘り下げていき、すべての文章や事象、効果に対して理由を付けていきます。こうすることで読者に提示している最大のメリットであるAが得られる理由を埋めていき、さらにそこからつながるメリットも提示することで情報に厚みが出てきます。
情報に厚みを出すことで、他のWEBサイトと差別化を図れますし、文章が長くなります。その結果、読者が抱くあなたのサイトへの信頼性を上げることが出来ます。
このような努力をコツコツと積み上げることで、最初は疑わしい思いで読んでいた読者は、「この情報はどうやら確からしいぞ・・・」という思いに変化していきます。
つじつまが合わないような、筋が破たんしている文章を書かないようにしましょう。
以上が、コピーライティングという文章スキルを学ぶ前に確認しておきたい文章の基本的な部分です。というか、コピーライティングの教材や、コピーライティングの情報を掲載しているサイトによっては、こうした基本的な部分も含めて解説している場合があります。
そのため、このような文章を書く上での基本もコピーライティングの一部と言えるかもしれません。
ここで紹介したような誰もが頭の片隅にある「文章の基本」を意識するだけで、既にあなたはコピーライティングの世界に足を踏み入れたことになるのです。
実際、この基本を意識するだけでも遥かに読みやすい文章を書くことが出来ると思います。
さあ、ではもう一歩踏み込んだ記事をご覧ください。
>コピーライティングとは?アフィリエイトで無視できないテクニック。
アフィリエイトでとにかく収益を上げたい!という想いは非常によく分かりますが、アフィリエイトはコツコツと継続した努力の先にまとまった収益がある世界です。
努力なくしてあなたにお金が入ることは、運以外にはありません。確かなロジックがあなたの中に出来てきさえすれば、アフィリエイトという業界で収益を上げていくことは難しいことではありません。
今はとにかく、努力をしましょう。