属したい集団、属したくない集団。

あなたは見込み客がどんな心理で文章を読んでいるか知っていますか?

あなたの文章によって読者が思い描く「属した集団」に導くことが出来ます。

その方法とは。

 

 

春。

進級と同時にクラス替えが行われる学校は多いですよね。

僕が通っていた中学校も1年生から2年生に進級する際にクラス替えが行われました。

6クラスあって、1クラス当たり30人でしたので今まで同じクラスで慣れ親しんだ友人は確率的に僕を含めて5人だけ。

つまり他の25人は、他クラスの連中が集っているということです。

そのため、当然今までのクラスとはまるっきり雰囲気が変わります。

 

クラス替えの当日。

まずは慣れ親しんだクラスに集められます。

その後の流れが伝えられつと同時に

自分の新しいクラスが何処なのか

が伝えられます。

この段階で新たなクラスに行く5名が選抜され、その結果に一喜一憂する声がどのクラスからも一斉に漏れだします。

 

そして一斉に移動開始。

ドキドキと高鳴る胸を抑え、新たなクラスの前に立ちます。

ガラガラガラ・・・。

新たなクラスのドアを開けた時、新たなクラスメイト達は既に「知っている顔」同士盛り上がって話をしていながらも、

誰が入ってくるのか興味津々の顔で常にドアの方向に目を配らせています。

僕はそんな目線を気にしながら、いったい誰がこのクラスに集まっているかを確認します。

 

さて、もしもあなたがこの状況ならば何を考えますか?

恥ずかしい。

ドキドキ。

そんな思いはすぐに消えてしまいます。

きっとあなたはこう思うはずです。

 

誰と友達になろう・・・。

 

人との関係を煩わしく思い、1人でいたい人も確かにいるかもしれません。

しかし、人は根本的に何かの「集団」に属したいと思う生き物です。

 

この欲求をバンドワゴン効果と言います。

 

 

バンドワゴン効果

人は自分一人で生きていくことには限界があることを自然と学びます。

そこで、考え方が同じ誰かと「集団」で生きる事が人生を進むうえで効率が良く、自分を守る術だということを学びます。

 

それを象徴するように、何らかの集団に1つも属していない人間はおそらく1人もいません。

周囲との関係を断っていると思われる「引きこもり」と言われる人も、ゲームやSNS、インターネットによって何らかの集団に属しています。

ほぼ確実に。

誰とも接点がなく、何の集団にも属していない人間は、おそらく「死」という結果を選択してしまいます。

生きている限り何らかの集団に属しているのが人間という生き物の性なんです。

 

人間性心理学に大きな影響を与えた「生みの親」とも言われるアブラハム・マズロー氏は人間の欲求を5段階に分けて定義しました。

それがこちらです。

 

 

下から順に満たしたい欲求を並べています。

つまり第一階層の「生理的欲求」が満たせれたら、次は第二階層の「安全欲求」を満たそうとするということです。

なぜなら、下の階層の方が「命そのもの」に関わっているからです。

 

例えば、第一階層の「生理的欲求」は食べたい、飲みたい、寝たいという欲求です。

この生理的欲求が満たされると、今度は安全で安心、快適な暮らしを求めるようになります。それが「安全欲求」。

 

その次に来るのが「社会的欲求」です。

この「社会的欲求」は帰属欲求とも呼ばれ、集団に属したり仲間が欲しくなる欲求を指します。

現代に生きるほぼすべての人が「何かの集団に属したい」という欲求を抱えているという事は、つまりそれなりに命の保障がある暮らしが出来ている人がほとんどである、ということです。

 

この「社会的欲求」が満たされると、次は他の人に認められたいという「尊厳欲求」、自分の力で目的を成し遂げたいという「自己実現欲求」が生まれてきます。

 

つまり、この「社会的欲求」が1つの分岐点だということです。

安全な暮らし、命の保障がある暮らしを手に入れることが出来たら、

どの集団に属すのか

によって、誰から認められたいのか、何を実現したいのかが変わってきますよね。

 

あなたには必ず「属したい集団」と「属したくない集団」があるはずです。

無意識的にだとしても、常にそれを判別しながらどの集団に属すのかを見極めているはずです。

これがまさにコピーライティングでバンドワゴン効果を最大限に活かすために必要な要素となります。

 

 

 

コピーライティングに活かすバンドワゴン効果

「属したい集団」とは、「憧れの集団」や「あなたと考えや価値観を共にする集団」です。

きっと冒頭で紹介したクラス替えの際に、「友達になりたい」と思う相手はこのような要素を持ち合わせた人ですよね。

その人と集団を形成したいと思うのが普通です。

 

この欲求を刺激することは、セールスに応用出来ると思いませんか?

つまり、見込み客に対して「属したい集団」だと思わせることが出来たら、あなたが紹介する商品は飛ぶように売れていくということです。

属したい集団だと思わせるためには、多数派である集団であることを示すことが効果的です。

 

 

 

みんなやっている

ブログアフィリエイトの場合、検索エンジンから読者はやってきますのですでに「属したい集団」「憧れの集団」になる心構えが出来ており、そうなるために検索をかけてあなたのページにやってきている可能性は高いです。

その場合は、読者が「属したい集団」に関係することが出来る確固たる証拠を提示することが重要となります。

 

メルマガアフィリエイトの場合、あなたから読者に情報を提供するため、読者にとっては憧れの集団に関係する情報なのかどうか分かりません。

その場合は、読者に属したいと思わせることが出来るかが重要となります。

 

この両者では、このように読者に与えるべき情報の内容が少々違ってきます。

しかし、共通して使える魔法の言葉があります。

 

みんなやってますよ。

 

この言葉に心が動かされた経験がある人は多いことでしょう。

もちろん、この「みんなやっている」はセールスに特化した言葉に置き換えられます。

「4秒に1個売れている大人気な化粧品」

「累計販売台数1億台突破!」

「広末涼子を始め芸能人多数愛用!アイメイク用品」

「楽天5部門で1位を獲得」

 

これらはすべて「みんなやっている」ことを暗に示しています。

検索してやってきた読者に対しては信じうる1つの証拠となりますし

メルマガ読者に対しては自分が属すべき集団、属したい集団だと思わせることが出来ます。

日本人は特に「多数派」に弱い民族です。

多くの人に認められ、多くの人が使っているだけでそれは憧れの対象となり得るのです。

 

あなたは、行列が出来ているラーメン屋さんとガラガラのラーメン屋さんを見たら、どっちが美味しいラーメン屋さんだと思いますか?

確実に行列が出来ているラーメン屋さんですよね。

自分で味を確かめもせずに断定してしまいます。

これこそまさに多数派が持つ力です。

 

憧れの集団に思わせる方法として、次に押さえておくべきはイメージ画像です。

 

 

 

イメージ画像

例えばあなたがアフィリエイトしている商品が化粧品の場合。

それがアンチエイジング効果が高いもであるならば、ターゲットの中心は加齢が実感として気になり始める35歳前後となります。

しかし、美容効果が高く、UVカット機能や美白効果が高い化粧品ならば、ターゲットの中心は20代となるはずです。

化粧品に少しラメが入ったような可愛らしいアイテムならば、10代がターゲットとなります。

 

さて、3つの例を出しましたが、それぞれ思い描く芸能人はいましたか?

1つめのアンチエイジング効果が高いモノならば、竹内結子さん、広末涼子さん、綾瀬はるかさん、満島ひかりさん。

2つめの化粧品ならば武井咲さん、有村架純さん、石原さとみさん、桐谷美玲さん。

3つめの化粧品ならばみちょぱさん、広瀬すずさん、藤田ニコルさん。

このようにイメージする芸能人が変わってきますよね。

 

企業のCMでは、その商品のターゲットからイメージをした人物像の中で特に見込み客が憧れを抱くような人を広告塔に立てています。

そのため、あなたが書く記事やメールに挿し込む画像は、読者が憧れを抱く対象となるような人物像を示す必要があります。

これは別に芸能人とかではなく、フリー画像でも大丈夫です。

ただ、読者はその辺のご近所さんのようになりたいのではないという事を肝に銘じてください。

読者は憧れを抱いているイメージ像があり、スペシャルになりたいと常に思い描いています。

それに寄り添った画像を添付することで文章の効果を飛躍的に伸ばしてくれます。

 

ここまでは「憧れの集団」に焦点を置いてきましたが、その憧れを強調させるのは真逆な存在である「属したくない集団」です。

「属したくない集団」を強く示すことで「属したい」と思わせる方法を紹介します。

 

 

 

属したくない集団

あなたが属したくない集団とは何でしょうか。

モテない男?

学歴が低い人間?

人にやさしくできない人間?

お金の自由がきかない人?

仕事漬けの社畜?

属したいと思う集団よりも属したくないという集団の方がハッキリと想像が出来る人も多いと思います。

だからこそ、「この商品を飼えばあなたはあの集団の一員では無いという事を世の中にはっきりと示すことが出来る」という事を明確に読者に提示することによって、読者の購買意欲を掻き立てることが出来ます。

これはその商品が購入者にもたらすメリットを説明するのと同じくらい重要です。

なぜなら、商品を手にしないことで発生する「損失のリスク」「損失の恐怖」を読者に提示できるからです。

商品を手にしないことによって「失うもの」は、本来失ってはいません。今まで通りの日常が流れるだけです。

しかし、現時点を1つの点として考えた時、そこから商品を手にするか手にしないか、によって生まれる差を明確に提示することによってまるで損失しているかのように感じさせることは可能です。

あなたがその意味をはらんで文章を書いたとしても、その意図すべてを理解する読者はいません。

だからこそ、あなたが伝えたいことは、すべて文章で伝える必要があります。

 

 

以上がコピーライティングでバンドワゴン効果を利用する方法です。

効果的に活用することで必ず見込み客は振り向きます。