アフィリエイトについて、情報を検索していると、やたら「特典」を付けている場面に出くわさないでしょうか。

皆がやっているし、何か商品を売りたい気持ちがアリアリと出ていて、やりたくないなあ・・・と感じるアフィリエイターの方もいるかもしれません。

しかし、結論を言うとこれは絶対にやった方が良いです。今回は、その理由をお話します。

 

 

「特典」をつけることによって発生する効果は、おそらく誰でも予想が付くでしょう。

そう、「お得感」の演出ですね。

同じ価格で目的である1つの商品を手に入れることよりも、目的ではないけれど色んな物を同時に手に入れる事が出来た方がお得な感じがします。

このような「特典」商法はアフィリエイトだけではなく、色んな場面で見かけますね。

 

パソコンを購入したら、特典でマウスが付いてきます。

布団を購入したら、掛け布団が付いてきます。

シャンプーを購入したら、シャンプーブラシが付いてきます。

 

こうした「お得感」を得られることで、「まあ、いいか」と迷っている人の背中を押す最後の1手になる可能性は十分にあります。

それだけで特典を付ける価値は十分にあります。

例え商品を売り込みたいあざとさに繋がったとしても、実際に商品が購入される以上、やらない手はありません。

 

あなたがアフィリエイトでしたいことは、収益を上げることですよね。

 

あなたを格好良く見せる事がアフィリエイトの目的ですか?

そうではないはずです。

目的を明確に理解し、目的達成のためにシンプルにアプローチをかける癖を付けましょう。

それが目的達成の最短のルートとなります。

 

では、特典を付けることに抵抗が薄らいだところで、特典をより効果的に活用する方法を紹介していきます。

 

 

■特典の価値を高める

特典を付けるのは良い印象を与えるのですが、たいていの場合、無料で付いてくる特典の価値を軽んじる場合が多いですよね。

特典で付いてきたシャンプーブラシと、500円で購入したシャンプーブラシでは、なくした時に後悔する度合いが明らかに違います。

おそらく、特典で付いてきたシャンプーブラシをなくしても、「まあ、無料だったし、いいか」と感じ、おおがかりな捜索は行なわないと思います。

 

しかし、500円で購入したシャンプーブラシがなくなったら、たかが500円だったとしても大がかりな捜索がおこなわれます。

絶対に部屋のどこかにある・・・という確信があればあるほど、捜索は続き、普段絶対に動かさないような大きな家具なども動かして探し回ったりしますよね。

 

そのような差が出てしまうということは、実際に購入の際に「特典」が背中を押す度合いも小さいということです。この度合いは、少しでも大きい方が絶対に良いですよね。

 

 

では、少しでも大きくするためにはどうしたら良いのでしょうか。

まずは、言い方を変えてみましょう。この2つの文章では、明らかに印象が違うと思います。

 

「このパソコンを購入したら、特典でマウスが付いてきます!」

「パソコンを購入したら、マウスがないと不便です。期間限定でメーカー希望小売価格3000円の無線マウスをおつけします。わずらわしい有線タイプではないため、どんな場所でも扱いやすいマウスです。」

 

2つ目の文章では、「期間限定」という言葉で希少性を示しており、今買った「お得感」が高まります。さらに「3000円」という具体的な価値を提示することで「特典」に抱く価値が変わります。

これにより、商品の値段が3000円値引きされたかのような印象さえも与えることが可能です。

 

また、競合他者と比較をした文章を加える事でも、あなたの特典の価値を高めます。

特典を付けずにオファーをしている人も多いです。そうした説明を付け足した上で、「私はこのような特典を付けています」という文章を入れれば、他の場所で買わずにあなたから買う理由が生まれます。

このように付属品という印象が強い「特典」に対するイメージを払拭し、むしろ特典として付いてくるアイテムが欲しいくらいに思わせることが出来れば、あなたのアフィリエイトリンクからモノが売れに売れていきます。

 

 

■返報性

返報性というのは、人間の心理の1つです。

こんな経験はないでしょうか。

 

スーポーに買い物に行くと、そこにはあなたが本来買う予定のなかったウインナーを焼いているおばちゃんがいました。

そして、食べ頃になったウインナーにつまようじを刺し、あなたに食べることを勧めてくるのです。

あなたは香ばしい匂いにやられ、ついつい受け取ってしまい、ウインナーを食べてしまいました。

ここでおばちゃんがウインナーのパックをあなたに差し出しながら、こう言います。

 

「美味しいでしょう。おひとつ、いかが?」

 

あなたはそのパックを受け取ってしまう可能性が高いです。

 

ここに返報性という心理テクニックがかくされています。

返報性とは、人から何かの施しを受けた場合に、それに対して何かしらのお返しをしなければいけないという感情になってしまうことを言います。

この心理テクニックを利用するのはどこか心苦しさを感じるかもしれませんが、我々は日常的にこの返報性を利用しています。

 

例えば、今ではかなり少ない習慣になりましたが、引っ越しをした際にご近所さんに挨拶回りをするときに1品何をも持って行くことがありますよね。

営業では、営業先に「つまらないものですが・・・」と言って何かしらのモノを持って行くこともよくあります。

これらはもはや礼儀的な習慣として日常化されています。何か迷惑をかけるかもしれない可能性があるときや、お願いをしたいときなどは、まず自分が相手に対して何かしらの施しを与える事で、自分も利益を得やすい環境を作り出すことが出来ます。

 

 

アフィリエイトにおいて、この返報性を利用するには、どうすればいいでしょうか。

 

まず第1にしっかりとしたブログやメルマガを作り、読者が読んで良かったと思えるような情報を無償で提供することです。

そのようなコンテンツは一朝一夕では作れません。

その積みかさねた価値のあるコンテンツに触れることで、少しずつ信頼性が増し、「この人が勧める商品ならば、その価値以上の効果が期待できるだろう」と思ってくれるのです。

 

第2に本来、あなたがアフィリエイトしている商品を買った際に付けている特典の一部を、メルマガ読者にプレゼントするということです。

これは特典が「情報」の場合に限ります。「情報」の特典というのは、例えば商品を買った際の感想だとか、より効率よく商品を活用する方法とか、あなたの経験をその商品に付属した情報などを、文章ファイルで提供する特典です。

これにより期待できる返報性は、例えばメルマガをちゃんと読んでいるということを示したくなってしまい、「質問」という形で返してくれる場合があります。

「質問」が来ると、見込み客がどんなことに疑問を抱いているか分かりますし、それに答えることでその内容を記事に使うことも出来ます。

また、質問が来ると言うことはメルマガがちゃんと読まれていることですので、商品を売り込みやすい環境が生まれます。

さらには、返報性によって商品さえも買ってくれる可能性だってあるのです。

 

もう1つ特典の一部を公開すると言うことで生まれるメリットは、本来の特典への興味です。

特典をしっかり作っている前提ですが、その特典の一部を見せる事で

「こんなに質が高い情報を無料で手に入れることが出来るなんて・・・実際に商品を買った際により効率的に使える情報もあるようだし、買って損はないかもしれない」

と思わせることが出来ます。

 

これは同時にあなたへの信頼性の向上にも繋がるため、良い手法だと言えます。

 

 

■あなたのブランディング

先ほど、「競合他者と比較をした文章を加える事でも、あなたの特典の価値を高めます。」と記述しましたが、この「他者」との違いは、あなたをブランディング化します。

あなたのアフィリエイトリンクからモノを買う場合、あなたから買う理由がなくては読者はをの商品を買いません。あなたのブランディングが、あなたから買う理由を引き出します。

情報商材を探したことがある人は分かると思いますが、それぞれのサイトで特典が異なりますよね。商品の購入の意思は決まっているけれど、その特典を比較することで、どのサイトから商品を購入するのか迷ったことはありませんか?

そして、大体購入を決めたサイトはお気に入り登録やメルマガ登録をします。こんなに魅力的な特典を付けているのだから、こんなにしっかりとしたコンテンツを作っているのだから、この人から情報を得ておいて損はないな、という感情を抱くからです。

ここまで来れば、かなり商品は売り込みやすくなります。だからこそ、他者との違いをより明確に示し、あなたをブランディン化する必要性があります。特典の違いだけではなく、ブランディング化の方法は様々あります。

 

ブランディング化に関しては、こちらの記事をご覧下さい。

ブランディング|アフィリエイトではあなたから買う理由を明確にせよ

まとめ

以上が特典を付ける意味と、特典を効果的に利用する方法です。

特典は単なる「お得感」の演出だけではなく、いつ、どのように特典を付けるかによってその価値は変化し、さらにあなたにプラスを生む要素にもなり得るのです。

ここまで読めば、特典を付けることに懐疑的だった方も、付けざるを得ない状況になるのではないでしょうか。それでいいのです。目的を遂行するために洗練されたシンプルな思考を持って、行動に移しましょう。